自閉症スペクトラム障害の感覚特性についての実験参加者を募集しています!

自閉症スペクトラム障害(ASD: Autism Spectrum Disorder)は,従来,社会的能力の障害と説明されてきましたが,近年の当事者研究や神経科学・認知心理学研究により,その原因が感覚・運動情報の統合不全にあるとの見方が広まっています (綾屋 & 熊谷, 2008; Happé & Frith, 2006). 私たちは,自閉症スペクトラム障害者に見られる視覚・聴覚過敏などの感覚特性が,社会活動への参加の困難さとどう関係しているのか,また,どのような支援を行うことで自閉症スペクトラム障害者の感覚性の困りごとを軽減し,社会参加の向上に貢献できるのかを,下記の2つのアプローチから研究しています.
1. 自閉症スペクトラム障害者の感覚経験の定量的評価とヘッドマウントディスプレイを用いた特異感覚体験 自閉症スペクトラム障害者が環境に応じてどのような感覚を体験しているのかを,定量的に評価します. また,そのような感覚経験が社会的行動にどう影響するのかを調べます. 詳細はこちらをご覧下さい.
2. 色フィルタを用いた他者情動の認識支援 他者が情動を表出している画像に色フィルタを付加することで,自閉症スペクトラム障害者による他者情動の認識が促進されるかを調べます. 詳細はこちらをご覧下さい.
本研究にご興味のある方は,ぜひ実験にご参加ください. 自閉症スペクトラム障害の診断を受けていない方でも,特異な感覚経験(特に,視覚過敏)をお持ちの方はご参加いただけます. 実験参加者には,謝礼をお渡しいたします.

参考文献
  • 綾屋紗月, 熊谷晋一郎, "発達障害当事者研究―ゆっくりていねいにつながりたい," 医学書院, 2008.
  • Francesca Happé, Uta Frith, "The Weak Coherence Account: Detail-focused Cognitive Style in Autism Spectrum Disorders," Journal of Autism and Developmental Disorders, vol. 36, no. 1, 2006.

実験実施場所

大阪大学 大学院工学研究科
  • 所在地:〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2-1
  • 交通案内:大阪モノレール・阪大病院前駅より徒歩20分,阪急千里線・北千里駅より徒歩20分
  • アクセスマップ:http://www.eng.osaka-u.ac.jp/ja/access.html
東京大学 先端科学技術研究センター
  • 所在地:〒153-8904 東京都目黒区駒場4-6-1
  • 交通案内:小田急線/東京メトロ千代田線・代々木上原駅より徒歩12分,小田急線・東北沢駅より徒歩8分,京王井の頭線・駒場東大前駅より徒歩10分,京王井の頭線・池ノ上駅より徒歩10分
  • アクセスマップ:http://www.rcast.u-tokyo.ac.jp/home/access/index_ja.html
現在は,大阪大学での実験のみ参加者を受け付けております. 実験のスケジュールについては,下記にお問い合わせください.

問い合わせ

責任者
  • 長井志江
  • 大阪大学大学院工学研究科 特任准教授
連絡先
  • 〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2-1
  • email: yukie [AT] ams.eng.osaka-u.ac.jp([AT] を @ に変えてください)